第2報:花粉症に対する内服治療エトセトラ


いよいよ、花粉舞う季節、真っ只中となりましたが、 みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

大きなマスクに、目深にかぶった帽子が似合う今日この頃。 誰が見ても怪しげな不審者の徘徊風景としか思えません。何とかならないものでしょうか。

ということで、今回のハート通信のお題は、ずばり「花粉症に対する内服治療」です。 全国に拡がる花粉症患者さん、ならびに治療に従事されているドクターの声から、 お役立ち情報を私が独自の判断でピックアップ。 明日から、マスクにさようならを宣言できると、いいですね。

花粉症対策の最有力候補としては、やはり花粉をシャットアウトすること、 なんでしょう。しかし、それには大変な労力と手間を必要とします。それこそ、 徘徊風景の再現です。そこで、ハート通信では、お薬の服用方法を考えてみようと思います。 みなさんもご自身のお薬を見ながら、もう一度しっかり対策してみて下さいね。

さて、花粉症治療の最有力薬は、抗ヒスタミン薬と言われる一群のお薬たちです。 しかし、巷に多く出回る抗ヒスタミン薬の、一体どれがあなたのくしゃみ鼻水に一番効果があるのでしょう。 その結論は出ておりませんが、このお薬たち。服用すると、たちまち眠気があなたを襲うという代物。 しかも、花粉舞う季節の1ヶ月前からの服用が必要という条件付きなんです。 (症状が出始めてからでも、鼻粘膜の炎症が進んでいない段階で開始すると、 重症化を防ぐことができるとは言われております)。

そこで、ハート通信では、代表的なお薬の投与法を示します。 みなさんの治療内容と比べてみてください。
まず、症状によって、服薬内容が変わってきます。 くしゃみ・鼻水が主な症状のあなたには、第二世代の抗ヒスタミン薬に鼻噴霧用ステロイド薬。 鼻づまり主体のあなたには、上記2剤に抗ロイコトルエン薬を追加します。
そして、症状が一日中続くという重症のあなたには、 上記3剤に経口ステロイド薬を短期間ですが追加するというのが、 現在の花粉症治療の代表例のようです。

さて、当院では、第二世代の抗ヒスタミン薬としては、 眠気の最も少ないアレグラをまずお出しします。 花粉舞う3月上旬には、より効き目の強いジルテック・アレロックに変更します。 さらに、噴霧薬のフルナーゼを追加するかもしれません。 鼻閉症状が強ければ、ここにオノン・シングレアを併用することにします。 そして、そんなことをしても、どうしても症状がきつい場合、 ステロイド配合のセレスタミンの登場です。 もしくは、眠気が許されない職場では、アレグラに、 プレドニン(ステロイド薬)を併用といったことになるでしょう。

みなさんの花粉症はいかがですか?
もし、症状と内服状況が一致していないというのであれば、早目にご相談くださいね。


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