循環器内科の診療
循環器内科というと、何だかよく分からないかもしれません。 ただ、わたし達が生きていく上で、心臓がとても大切であることは、 皆さんもよくご存知かと思います。
循環器内科が対象としているのは、血液が心臓から出ていき、 全身を循環する一連の流れであり、治療のゴールを一口で言うと、 ”血液の流れを健康に保つこと”です。
そのため、血液の通り道である”血管”。その血管が硬くなり、ついには閉塞してしまう、 いわゆる＜動脈硬化＞の予防・治療こそが、循環器内科医の基本と言えるでしょう。
わたしは、大学病院で、動脈硬化と心不全を専門に、多くの患者さんの治療に当ってまいりました。軽症高血圧から、 重症心不全まで幅広く診させていただいた経験から、 すべての病気のそれぞれのステージにおいて、先を見越した治療を行うことが 最も重要であると確信しております。
軽い高血圧といっても決して油断することなく、その状態を放置することの危険性を 十分理解することが重要です。
その場しのぎの治療ではなく、一生を通じた治療を行うことが 最も重要なのです。
こんな症状があればお早めに受診を
胸が苦しい・痛い、どうき、息切れ、息苦しい、めまい、立ちくらみ、血圧が高い、むくみ など
循環器科の主な対象疾患・症状名
高血圧症、狭心症、心筋梗塞、不整脈、弁膜症、うっ血性心不全、心筋症、先天性心疾患、脳卒中、腎不全、 閉塞性動脈硬化症、肺高血圧症、肺血栓塞栓症、起立性低血圧、および生活習慣病（高血圧症、糖尿病、脂質異常症、 痛風、肥満・メタボリック症候群など）